記録写真集(JR東海/西日本700系C・B編成)
500系とは異なり、速度向上しつつも汎用性も重視した車両。しかし、魔の手が迫ろうとしている・・・

編成:C35 2012年1月9日 米原ー京都間にて
老朽化した0系・100系を置き換えるため、JR東海とJR西日本が共同開発し、1999年3月に営業運転を開始した車両。

1997年にデビューした500系とは設計思想が異なり、居住性や乗り心地の改善をしつつ、速度をこれまでの270キロから
さらにスピードアップさせることを設計思想とし、前面はカモノハシに似た「エアロ・ストリームライン」と呼ばれるデザ
インによって空気抵抗が抑えられたことなどにより、最高時速は285キロになった。

1997年に試作車であるC0(後のC1)が落成し、各種試験を行ってから1999年に量産車を製造。1999年3月にデビューし、
0系や100系を順次置き換えていき、これまでの300系による「のぞみ」の定期運用を次々と置き換えていくに合わせ、JR西
日本も台車の仕様変更や先頭車の側面に「JR700」と書かれたステッカーを貼り付け、内装もC編成とは異なり重厚な雰囲
気に仕立て上げるなど、仕様を一部変更し、JR西日本オリジナル仕様とした「B編成」を15本導入し、最終的に計75編成と
なったが、2007年に700系の発展版であるN700系がデビュー。「のぞみ」運用で活躍していたものの、増備されるに従っ
て順次置き換えられていき、「ひかり」運用がメインとなっていったが、増備されるに従って「こだま」運用にも進出し、
300系の運用を順次置き換えている。


JR東海の300系J編成が順次廃車になって行く中、JR西日本の300系F編成は廃車されずに全車が健在であったが、これを置
き換えるため、2011年7月から一部編成のJR西日本への譲渡が開始され、既にC11・C12・C14~C18編成が譲渡された。
譲渡された編成は車内メロディが西日本仕様になり、側面や車内のJRマークが青色になった程度で外観・車内の変化は全く
なく、意識しなければわからないレベルである。

 しかし、C17編成とほぼ同時期に博多へ回送されたC4編成については「譲渡されるC編成の予備部品の確保」という名目
なのか、7月に博多総合車両所へ回送後廃車となり、その後解体された。これが700系で初めての廃車である。

2012年度から700系を本格的に置き換えるため、N700系をさらに発展させた「N700A」の導入が決定しており、C編成に
ついてはJR西日本へ譲渡されない初期車および、一部の中期車を中心に順次廃車となるようだ。

700系C編成編成表(2012/3/1~)
背景赤色表示:廃車済(カッコ内に廃車年月記載) 背景青色表示:JR西日本譲渡編成
製造年次:試作〜3次車 車体一体型連結器カバー
C3
C4
(2011年7月)
C6
C13
C18
製造年次:4次〜7次車 脱着式連結器カバー
C19
C24
C25
C26
C27
C28
C29
C31
C34
C36
C38
C41
C42
C44
C45
C48
C49
C51
C52
700系B編成編成表(2011/12/1~) 製造年次:全て4次〜7次車 脱着式連結器カバー
B2
B3
B5
B6
B8
B15