11/15(Tue)-2 ~巣立ち~
四つ橋線での最終確認の試運転を行ったあと、最終点検で工場内へ入れられた30000系。
最終点検の結果は良好で、完全にクリアしたことで、中百舌鳥検車場へ帰還することになりました。


日が暮れたころ、まずは千里中央側5両が屋内から姿を現しました。
簡易運転台を先頭に前進してくる光景というのはなかなか新鮮なものでした…。
この状態のまま中百舌鳥側5両を引き出して連結することは不可能なので、千里中央側5両はこの後1番線へ。


次になかもず側5両を屋内から出し、電源を落として留置。


そして1番線へ移動させた千里中央側5両を連結し、10両フル編成に組成完了後、電源を落としました。
そして、作業スタッフが1号車運転台に入り…


通電し、尾灯が点灯すると同時に最終点検が始まりました。
トランシーバーで他の号車にいる作業員さんと会話しているのでしょうか…。


方向幕も点灯。表示試験を済ませて「試運転」に戻し、車外では目視確認が行われました。

前照灯点灯、構内走行試験、扉の開閉操作、再開閉スイッチ作動試験や非常時の側面方向幕点滅試験なども行われ、
最後に「回送」表示にセットし、少し前へ移動して準備完了。そして夜…


搬入から7月下旬と11月中旬の間、お世話になっていた緑木検車場をついに離れ、中百舌鳥検車場へと回送。
大国町3番線に滑り込み、四つ橋線なんばを目指します。


なんばから折り返し、大国町2番線へ。終電間近の帰宅ラッシュの中を滑り込んできました・・・。


試運転の時に気付いたものですが、製造プレートが「平成23年5月」から「平成23年6月」へと変更されていました。
6月23日付で車籍登録となりましたが、東日本大震災の影響か、竣工が遅れたのでしょう。
5月段階では受け取り検査中でしたから、これでは竣工月とプレートの製造年月が合わないためか、変更したようです。

しかし、営業運転開始前に交換されたプレートはいったいどうなるんでしょう。
まさか来年の緑木公開の際の廃品販売にでも出すのでしょうか…!?

これで無事オールクリアとなり、約半年間にわたる試運転をすべて終了。
あとは車体に広告を貼り付けたり車内に広告をセットすればいつでも営業運転を開始できる状態になりました。